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013 亀の歩み

ผู้เขียน: 栗須帳(くりす・とばり)
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2026-03-09 18:02:37

結局坂口の案が通り、3人は徒歩で藤原宅を目指した。

先頭の健太郎はショットガンを手に、体にクロスで巻いている散弾を突っ込み、前方から襲ってくる石像向けて発砲し道を作る。

腰にはダイナマイトが巻かれ、囲まれた時にいつでも使用できるようにしていた。

坂口は十字架を掲げ、

「悪魔の下僕たちよ! 立ち去れ!」

そう叫ぶ。

そして近付いてくる石像にニンニクを投げつけていた。

最後尾を任された藤原はベレッタを手に、石像の足を狙って動きを止める。

そうしてる内にようやく、当初の予定であった東三国にたどり着き、物陰に隠れて一息入れた。

「ふうううっ……」

健太郎と藤原が、汗だくになった頭を振って汗を飛ばす。

「おえ、ちょい一服や」

「そやな」

健太郎と藤原がそう言って、煙草に火をつけた。

時計は12時になろうとしていた。

「う~ん」

坂口は腕を組み、うつむきながらうなっている。

「坂口さん、どないかしはったんですか?」

健太郎がそう聞くと、坂口は眉間に皺を寄せてぽつりとつぶやいた。

「おかしい。十字架も……ニンニクも効かん……」

「はぁ?」

「このモンスターには何が効くんやろか……」

健太郎が溜息を漏らした。

「しかし……おえ藤原、何とかここまで来れたな」

「そやな。あと2キロ、この調子やったら行けそうや……そやけどな、ちょっとやっかいな問題があるんや」

「何やそれ」

「弾がつきてきた」

「そうか……俺のショットガンは……まだいけるな。おえ藤原、俺のガバ使えや」

「おお、すまんな」

藤原が健太郎から、まだ一発も撃っていないガバメントとマガジンを受け取った。

「もぉちょいや、何とかしょうで」

「そやな」

「火炎瓶も効かんかったし……あと残ってる武器といえば、銀の弾ぐらいやなぁ」

坂口がつぶやく。

「吸血鬼とか狼男には最高に効くんやけどな……まぁ何とかなるやろ。よし、パチンコの要領でこれを使うとしよう。藤原君、僕のグロックも君に任せるわ。君の腕は大したもんや。その腕で後方を守ってくれ。前方から襲ってくるやつらは、僕と山本君で何とかする」

「分かりました」

「よっしゃ、ほんだら突っ込むか!」

「健」

「ん?」

「こんまま真っすぐ行ったら俺の会社や。すまんけどな、着いたらそのダイナマイトで会社、吹っ飛ばしてくれんか」

「会社をか」

「そや、派手に頼むで」

「……なるほどな」

健太郎がニタリと笑った。

「ただでは帰らんっちゅう訳やな、お前らしいやないか。分かったまかしとけ、こいつでお前の社畜人生、終わらしちゃる」

そう言って、健太郎がダイナマイトをポンと叩いた。

「ほんだら行くぞ!」

「おおっ!」

3人が走って大通りに出た。その時だった。

「な……」

待ち構えていたかの様に、石像の大群が3人を取り囲んでいたのだ。

「あかんっ、退路も絶たれた! おえ藤原っ、何とかせえっ! とにかく撃ちまくれっ!」

「く……糞っ……!」

藤原が両手を広げ発砲する。

しかし次々と襲ってくる石像たちの輪が、だんだんと縮まり、ついには藤原を完全に取り囲んだ。

「おい健っ! ここは俺が何とかするっ! お前らだけでも先に行けっ!」

「くっ……分かった! 死ぬなや藤原っ! 坂口さん、ついて来てください!」

「分かった、僕も銀の弾で何とかしよう」

「うおおおおおおおっ!」

健太郎が導火線に火をつけ、ダイナマイトを群れに投げた。

ドゴオオオオオオオオオッ!

爆発が起こり、前方が開けた。

その隙を逃さず、健太郎と坂口が走っていく。

「藤原、13時やぞっ! 絶対こいやっ!」

「頼むぞっ! 会社もぶっ飛ばしといてくれやっ!」

「おおっ!」

囲まれている藤原を背に、健太郎と坂口が突っ走っていった。

* * *

「ここが藤原のおっさんのマンションか」

石像の残骸の中、一番早く到着したのはやはり直美だった。

直美が時計を見ると、12時ちょうどであった。

「あと1時間も待たなあかんのか、ふうっ」

帽子を脱いで汗を拭い、直美は玄関前の階段に腰を下ろした。

「あいつら……これるんかな……」

ポケットから煙草を取り出し、火をつける。

「あと1時間……じっとしてても面白ないし、適当に回って石像と遊んでよかな」

その時だった。

カシャッ!

オートロックの鍵が外れ、ドアが開いた。

直美は素早く立ち上がり、戦闘態勢を取った。

「何や、この気配は……」

直美がドアと対峙する。

直美の感じる気配は、明らかに石像が発するそれとは違っていた。

何かしら言い知れぬ、妖気が漂っていた。

直美の頬に汗が流れる。

その時、インターホンから声が聞こえてきた。

「……よくここまでたどり着けましたね……直美さん、でしたね……素晴らしい働きでしたよ、あなたは……さあ、ご案内しましょう……」

「誰やっ!」

「おやおや、あれだけ勇敢に石像と戦っておきながら、私が怖いのですか……」

「何をっ! 誰がびびるかっ!」

「そうでしょうそうでしょう……あなたは本当に立派な戦士だ……手元に置きたいぐらいですよ……さあ、どうぞこちらへ……」

エレベーターが音もなく開く。

「おおっ! 行かいでかっ!」

くわえていた煙草を吐き捨て、直美が大股でエレベーターに乗り込む。

ドアが閉まり、13階のランプが点灯した。

エレベーターがゆっくりと上がっていった。

* * *

(あかん……坂口さん連れてきたんは、完全に誤算やった……)

約束通り会社をダイナマイトで吹き飛ばし、ようやく藤原のマンションにたどり着いた健太郎が思った。

坂口はひたすら十字架を掲げて大声をあげるか、たまに銀の弾をパチンコで飛ばす事しかしていなかった。

勿論、石像には全くダメージを与えていない。

「なぁ山本君、やっぱり石像には十字架が効かんみたいやな」

「はあ……」

「それに銀の弾も効かんかった……う~ん、やつらには弱点がないと見える」

「はぁ……」

「まあええか、とりあえず二人の力でここまで来れた。あとは直美と藤原君を待つだけや」

「ですね……まだ約束の時間まで30分ほどありますから、ここで待ちましょか」

「そやなぁ」

その時、直美の時と同じくドアが開き、インターホンから声が聞こえてきた。

「お疲れ様でしたね、健太郎さん……それと坂口さん……でしたね……さあ、もう直美さんはこちらにご案内しております……あなたたちもどうぞ、お入りください……」

エレベーターのドアが開いた。二人が顔を見合わせる。

「坂口さんどないします? 直美ちゃんはもうこん中におるっちゅうてますで。僕の散弾はあと三発しか残ってません。乗り込みますか? それとも、藤原を待ちますか?」

「そやなぁ……直美がおるんやったら大丈夫やと思うんやけど、僕も銀の弾がつきてしもたし、武器らしい武器といえば十字架ぐらいしかないしな」

「どうしました健太郎さん……涼子さんが心配じゃないのですか……」

「くっ……こんガキ、挑発してけつかる」

「涼子さんが今どうなっているのか……興味ありませんか」

「山本君、状況はよく掴めんけどな、どうもこのマンションに首謀者がいてるみたいやぞ」

「んな事改めて言われんでも分かりますがな! このシチュエーション、どう考えてもクライマックスのノリでんがなっ!」

「やっぱり君もそう思うか」

健太郎が頭を抱えた。

「まぁ……よろし。とにかく中に入りましょうや」

「そうしょうか。首領がおるんやったら、今度こそ十字架が効くかもしらんしな」

二人がマンションの中に入った。

するとドアが閉まり、鍵がロックされた。

「これでもう、逃げられへんっちゅう訳か……」

健太郎がそうつぶやいた。

そしてエレベーターに乗ろうとしたが、坂口がそれを制した。

「どないしました?」

「いや、ちょっと喉が渇いてん。ジュース飲ましてや」

そう言って自販機に金を入れた。

健太郎がまた溜息をつく。

「ふううっ、甘露やな」

ひと口飲んだ坂口が、爽やかに微笑む。

「坂口さん……もうええでっか」

「ああ、ええよ行こか」

「……はぁ」

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